262　あいさつしない人　その１

毎日続けるのはちょっと息切れしたので、少しスピードダウン。

あいさつしない人たちに怒りの声を上げました。一人目は私を無視する同僚T。

派遣会社からの派遣スタッフとして今の勤務先に入りました。5年ほど前に派遣会社を取り巻く法律が変わり、同じ会社に勤務できるのは原則最長3年ということになりました。

派遣スタッフ3年縛り離職を目前に、身の振り方を考えた際、こんな人がいる会社から離れることばかり考えていた。2年半で配置換えをしてもらおうと派遣元に話そうとしていたところ、社長から正社員の話がありました。「受けない」選択もできたものを「受けた」のは、離婚案件のため生活の安定を優先したのと、Tの存在さえなければ仕事は好きだから。

2年半でいったん派遣会社を退職し、同じ会社に正社員として勤務することになりました。正社員になってそろそろ1年。派遣スタッフ時代と同様にTには無視され続けています。その人の近くで別の人と話していたらわかりやすく私を追い払ったり、私の業務範疇にある仕事を、私に直接頼まず社長や別のスタッフを間に入れて頼む。自分の名刺ですら、他の人に頼ませる始末。もちろん作っていません。

こちらがどんなに「ごめんなさい」「ありがとう」を言っても態度が軟化することはない。

私も生身の人間ですから、そのような方に対する仕事が後回しになります。

経費の精算が5000円くらいたまったところで、この人が社長を通して経費精算を要求してきた。社長も彼の変人っぷりには困っていたので、私の気持ちを汲んで引き受けてくれました。

Tの悪口をひとしきり社長にぶちまけたところで、社長が

「でもね、人間って完璧はあり得ないんだよ。」

Tは「設計だけやりたい設計士」で、客と話すなんて絶対やりたくないおこちゃま社員。アットホームな工務店の需要はまだ絶対あって、お客様の人となりを見ながら設計したりサービスしたりできるのがメリット。そんな仕事の進め方なのだから「設計だけやる」人を雇う意味がない。

でも、社長がTを雇い続けているのは、3人いる設計士の中で、自分が頼まれた案件についてほかの誰よりも完成度が高いというメリットがある。それについては私も認めている。ま、でも自分の壁の中で仕事をしているのだから、完成度くらい高めてもらわないと。

そして、彼がなぜ私を無視するのか。

「怖いんですよ、彼女」ですって。

声が大きい私は、それで損をしているのかもしれない。先代の事務員さんでも声が大きな方がいて、その人「も」Tやスズキさんに嫌われていたらしい。音に敏感な男性が一定数存在するらしく、私にそんな意図がなくても「怖い」印象を与えてしまうらしい。そうか、それで男性にモテないのかもしれないな…

まあ、モテないのは声のことばかりではないでしょうが、そんなことをチラッと思ったのでした。