255 聴く

通勤途中のラジオで最近の若者はラジオが苦手と話していた

生まれてからインターネット空間が普通にある世代の若者は、目からの情報に敏感に反応する。音しかないラジオを『聴く』練習ができていない。でも災害時にラジオは重要な情報源だから、音から情報を聞き取る練習をしなければならない。

ラジオから声が流れていて、その言語がわかるなら、内容を理解できるものだ。そう思っていた。でも違うらしい。

確かに思い当たるフシはある。子どもと車に乗っている。車ではラジオが流れている。私はラジオに反応して笑ったり独り言を言うこともある。同じ空間で同じ音を聞いているのに、隣に座っている子どもは、何の反応もない。

スマホゲームに熱中していて聞いていなかったのかもしれないと最初は思っていた。でももし子どもに「音から情報を聞き取る」技術がないのなら、ラジオの語りは子どもにとって意味のないBGMでしかない。逆に、だからスマホゲームに熱中するのか。

ラジオの話に戻る。話し手は大学で講義することもあるのだが、講義の後で学生に必ず文字情報を求められるのだとも話していた。講義を聞いてはいるけど、そこから情報を聞き取ることができないから、恐らく要点をメモ書きにすることもできない。

これが常態になってしまったら、世の中どうなるんだろう。マスクの弊害で人の気持ちを読み取る訓練ができない子どもたちが大勢いるのに、声からも情報を読み取れないなんて、会話も喧嘩もできないロボットじゃないか…。

ラジオ、聞こう。

最初は短い時間で良い。慣れてきたら延ばしていけば良い。好きなタレントさんが持っている番組ならなお楽しく練習できるよ、きっと。

コメントありがとう

タイトルとURLをコピーしました